比叡山へ
ツレが比叡山行ったことがないというので、先ずは根本中堂を目指すことにします。
今夜宿泊予定のホテルの駅前系列店に荷物を託して、京都駅烏丸口バスターミナル「C6乗り場」から「9:30発」「京阪バス57系統 比叡山頂行き」に乗車します。
所要時間約80分 料金790円。いわゆる山中越えです。北白川別当の交差点を右に折れてから比叡山ドライブウェイまでは狭く曲がりくねった山道が続いて、途中対向車とすれ違えない箇所も多数。バスのドライバーさんのテクニックに改めて敬意を表します。
京都駅を出発して間もなく窓の外は冷たい雨模様へ。
そして、比叡山ドライブウェイに入って標高もかなり上ってきたところで、お彼岸の冷たい雨は横殴りの雪へと変わってきました。
…傘持ってくるの忘れた。…無理して春っぽい恰好し来るんじゃなかった。と、後悔しきり。
さほど日頃良い行いをしている覚えはないのだけれど、目的地「延暦寺バスセンター」バス停に着くと、どうしたことか吹雪は瞬く間に止んで陽が差して来るという幸運。これはもう伝教大師様のご加護と思うしかないでしょう。
国宝根本中堂は2016年から約10年に及ぶ60年ぶりの大改修中です。お堂はすっぽり改修用の建屋に覆われて外観は全く見ることができません。この日内部を見学できたのはお堂の僅かな空間(内陣、中陣、外陣)のみ。その代わりと言ってはなんですが、改修の様子をうかがえる3階建ての立派な回廊(ステージ)が設けてあります。滅多に見られない大改修を見られる絶好の機会と思われる向きもありますが、改修の様子に特に興味がなければ、今根本中堂行かれることはお勧めしません。
比叡山延暦寺は、そのはじまりである根本中堂のある東塔(とうどう)と最澄上人の御廟所がある西塔(さいとう)、慈覚大師円仁ゆかりの横川(よかわ)の3エリアから構成され。いうなれば比叡山という山全体が延暦寺といってしまってもいいのかもしれません。
今回も急ぎ旅なので、これで山を下りますが、いつか丹念に各エリアを巡ってみたいものです。四国のお遍路さんよりこっちが先かな。
延暦寺バスセンターから比叡山山頂バス停下車、徒歩6分でロープ比叡駅からロープウェイ、ケーブル比叡駅でケーブルカー、八瀬比叡山口駅で叡山電鉄を乗り継いで出町柳を目指します。
2022.03.20(1/2日目)